憲法学会のご案内


憲法学会第131回総会並びに研究集会を、下記の通り開催いたします。ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご出席下さいますよう、ご案内申し上げます。


令和6年9月6日

憲法学会理事長 東 裕


1.日時

日時:2024年11月16日(土) 午前10時00分より午後5時00分まで
                    受付開始 午前9時30分

2.会場

皇學館大学 5号館 511教室

〒516-8555
三重県伊勢市神田久志本町1704 
電話 0596-22-0201(代)
交通 「9.会場案内」 の項に記載  【会場案内】

3.総会幹事

皇學館大学  新 田  均

4.研究報告

午前の部

○ 個別報告

(1) 「予算理論と予算法理」

帝京大学   夜 久  仁

       司会 名城大学  渡 邊 亙

午後の部

○ シンポジウム:「憲法改正案の批判的検討」

総合司会 都留文科大学 樋 口 雄 人

(1) 基調報告

日本大学    東   裕

(2) 憲法改正論議における緊急事態条項の再検討

皇學館大学  富 永  健 

(3) 「自衛隊明記」の先にあるべき9条改正

日本大学    池 田   実  

(4) 憲法審査会にみる憲法改正をめぐる政治過程の実態

産経新聞社  末 崎 慎太郎



5.役員会

総会当日の昼食時に開催の予定です。

6.総会

昼食後より行います。

7.懇親会

午後5時30分から、伊勢シティホテル(伊勢市吹上1-11-31 電話 0596-28-2111)にて行います。
懇親会費7,000円を頂きます。

8.その他

(1)出欠については、同封はがきで、11月1日()までに【必着】ご返信下さい。

(2)令和6年度の会費(機関誌代を含む)一般会員 8,000 円、院生会員 5,000 円を未納の方は、郵便局に備え付けの郵便振替払込取扱票にてお納め下さい(口座番号:00280-3-46651 加入者名:憲法学会)。  
なお、
当日、会場でもお納めいただけます。


(3)令和3年度以降の主要な研究業績、学会に企画して欲しいテーマもしくは報告希望テーマを同封のはがきでお知らせ下さい。会員の方には、はがきに報告希望テーマを積極的に記していただき、その中から報告者を原則として決めることに致します。
なお、報告希望者は、報告要旨(200字程度)を事務局までメール
(fukushima.yasuhito●nihon-u.ac.jp) もしくは郵便にてお送りください。(●は@にしてください)

(4)当日は学食が営業しておらず、また大学近辺に食事をして頂くお店もありません(学内のコンビニは営業していますが品数はそれほど多くありません)。そこで、一般会員の先生方にお弁当を販売したいと存じますので、返信はがきにお弁当(1,000円)の要否をご回答ください。

(5)会場付近の案内は、下記をご覧ください。

(6)宿泊につきましては、直接ご手配ください。


9.会場案内  皇學館大学 5号館 511教室

最寄り駅

近鉄宇治山田駅又は近鉄・JR伊勢市駅下車
「内宮」行きバス(徴古館前経由約10分)「皇学館大学前」下車

キャンパスマップ(PDFファイル)
https://www.kogakkan-u.ac.jp/about/pdf/location/map.pdf

周辺地図(Google Map)
https://maps.app.goo.gl/4HZ7GJL5PfEByFQ6A



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 本会は、既にご承知のごとく、昭和34年4月「万国の憲法に通ずる普遍的原則を究明するとともに、わが国固有の独自性の上に憲法生活を確立する」ことに寄与することを目的として結成されたものであります。入会希望者をご紹介くださる方には、所定の入会申込書をお送り申し上げますので、その旨お知らせ下さい。


131憲法学会研究集会報告要旨


予算理論と予算法理
 帝京大学 夜 久   仁

 報告者は、日本国憲法が採用している予算を法律とは別個の形式とする構成を予算理論と呼んでいますが、その後、『日本憲法学の理念と展望』に寄稿した「予算非法律制」の執筆を経て、この予算理論は、法律が予算に優先するという法的な考え方を内包しているのではないかと認識するに至りました。本報告においては、このような考え方を予算法理と呼ぶことにして、その根拠と機能などについて考察したいと思っています。



シンポジウム:「憲法改正案の批判的検討」

基調報告
 日本大学   東   裕

 憲法改正の焦点を、①九条への自衛隊明記、②緊急事態条項導入の二点に絞り、現在有力であると考えられる自民党改正提案を俎上に載せて批判的に検討し、望ましい改正案の提言へとつながる方向性を示したい。これまでに発表されてきた各種憲法改正草案、帝国憲法および外国憲法との比較の視点から考察し、併せてこのような改正を不要とする学説等が前提としているイデオロギーを剔抉し、この二点に関する改正が急務であることを明 らかにする。



憲法改正論議における緊急事態条項の再検討
 皇學館大学  富 永  健

 自民党の憲法改正案は、現実に改正可能な案として平成30年に「四つの項目」にしぼった形で提示され、この中に、「緊急政令」と「国会議員の任期の特例」が提案され、現在、これをもとに自民党内あるいは国会で議論がなされている。緊急事態条項をめぐる議論は多岐にわたるが、本報告では、特に緊急政令に焦点を当てて、各種改正案における提案、明治憲法下の「緊急勅令」にも言及しつつ、現在の議論に対して批判的に検討を加えたい。



「自衛隊明記」の先にあるべき9条改正
 日本大学  池 田  実

 憲法審査会で議論されてきた憲法9条改正案は、1項・2項をともに存置しつつ「自衛隊」の語を加筆するにとどまり、一般行政組織としての自衛隊の法的地位を変更しない含意が明白である点で、改憲どころか加憲の域にも達していない。2項後段「交戦権否認」の解釈問題も等閑に付されたままである。2項存置がもたらす問題と、「自衛隊明記」の先にどのような改正が必要であるかを、理論と政治動向の両面から考察し、展望を示したい。



憲法審査会にみる憲法改正をめぐる政治過程の実態
 産経新聞社  末 崎 慎太郎

 令和6年通常国会における衆参両院の各憲法審査会での審議を省察すると同時に、憲法改正を党是とする自由民主党内の改憲論議を整理し、近時の憲法改正に向けた政治過程の実態を報告する。とりわけ、先の国会の憲法審で議題の中心となった緊急事態下での国会機能維持に関する改憲案をめぐる衆参両院間の温度差と、自民党内における衆参の議員間での見解の隔たりに焦点を合わせる。加えて、先の国会閉会後に行われた自民党憲法改正実現本部における党内意見集約のための一連の議論を振り返り、改憲論議の現在地を確認する。



 

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「学術論文の抜刷」ご寄贈のお願い

 憲法学会では、会員の方々が憲法学会もしくは他の諸学会および所属の大学や研究機関などにおいて、個人的に発表された「学術論文の抜刷」の募集を下記の通りいたします。論文抜刷を販売することにより、後進の研究材料ならびに発奮材料としたいと考えた次第です。

(1) ご自身が発表になっている「学術論文の抜刷」であること。

(2) この場合、発表先の機関、所属機関などは限定いたしません。

(3) 冊数論文内容は特に限定いたしません。但し、「学術論文の抜刷」に限らせていただきます。個人的な宣伝文・パンフレットの類はご遠慮願います。また、寄贈いただいた後は、すべてその使用・収益・処分の権限は憲法学会事務局にあるものといたします。

(4) 寄贈いただいた抜刷は、事務局が責任をもって保管・販売させていただきます。

(5) 寄贈いただいた「学術論文の抜刷」は、憲法学会総会の際に会場にて各一部200円(当面)で希望者に販売いたします。またその売上金はすべて憲法学会の収益として、会計上処理されます。

(6)  送付先
(総会開催当日、ご持参下さいましても結構です。)

  〒101-8375
東京都千代田区神田三崎町 2-3-1
日本大学法学部 福島康仁研究室  憲法学会事務局

(7)   送付費用につきましては、憲法学会負担とさせて頂きます。従いまして後日、切手または小為替などにて返金させていただきます。


以上






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